適正体重になろう

妊娠しやすい体作りのために、適正体重でいることはとても大切です。太りすぎてても痩せすぎててもダメ。あくまで適正体重でいることで、妊娠や出産時の不安を取り除きましょう。

 

自分の適正体重ってどれくらい?

普段はあまり意識しない「適正体重」ですが、妊娠しやすい体作りには適正体重でいることが欠かせません。まずは自分の適正体重を知ることから始めましょう。

 

適正体重の指標となる「BMI(体格指数)」

まず最初に知っておきたいのは、一般的にもよく知られているBMI(Body Mass Index)です。自分の体の健康度の指標となるものですので、ぜひ自分のBMIを計算してみて下さい。

BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

体重を身長の2乗で割るのですが、自分で計算する場合は身長の単位がメートルであることに注意して下さい。

例)身長が158cm、体重が52kgの人の場合

BMI = 52(kg)÷1.58(m)÷1.58(m) = 20.83

一般的にBMI指数は22.0が理想とされています。それは、BMI指数が22.0の時が一番病気になりにくいという統計がでているからです。

 

BMI指数からみる「肥満度」

具体的にBMIを測定できたら、自分のBMI指数から肥満度がどの程度がみてましょう。

肥満度表

上の図から分かるように、「標準体重」はBMI指数が”18.5~25.0″と言われていますが、妊娠するため(不妊を防ぐため)には「BMI指数24.0以上が肥満」と考えて下さい。

それは、BMI指数24.0を超えると排卵障害が起こりやすくなり、24.0以下の場合と比較して不妊の確率が50%もあがってしまうからです。BMI指数24.0以下の人はその状態をキープできるように、そうでない人は24.0以下になるようにダイエットをがんばってみましょう。

 

肥満と不妊の関係

肥満でいると、妊娠時にどのような影響があるのでしょうか。肥満に限らず痩せすぎも同様です。妊娠するためにはいかに適正体重でいることが大切なのかをしっかり理解しておきましょう。

肥満と不妊の関係についてですが、一般的に肥満や痩せすぎであると、月経不順を起こす原因になり、排卵障害(排卵が起こりにくくなる)を引き起こしてしまう可能性があります。排卵が起こらないということは妊娠できないということですので大問題です。

なぜ肥満だとこのようなことが起こるのかというと、肥満になると血糖値を下げるためにインスリンがたくさん分泌されるようになるのですが、これが原因で卵巣からの男性ホルモン分泌量が増え、排卵障害が起こり不妊になってしまうのです。

 

痩せすぎだと月経が止まる?

肥満ももちろん問題ですが、痩せすぎの方も注意が必要です。BMI指数が18.0以下になると女性ホルモンが作られにくくなり月経が止まりやすくなります。これはつまり排卵が止まるということですので、妊娠ができないということにつながるのです。

痩せすぎのまま妊娠してしまうと自分の体に大きな負担がかかってしまうので、体は自分の身を守るために排卵をしないようコントロールしていると考えられます。

適正体重であれば必要とされるホルモンが正常に分泌されます。「肥満」「痩せすぎ」はどちらも妊娠する上では弊害がありますので、まずは適正体重を目指すことが妊娠への近道なのです。

 

肥満による妊娠後のリスク

妊娠する前の準備として適正体重にしておくことは大切ですが、例え肥満の状態で妊娠できたからといって安心できるわけではありません。肥満が妊娠中~出産~産後にどのような影響を与えるのか確認してみましょう。

 

妊娠経過中の具体的なリスク

肥満が引き起こす妊娠経過中のリスクとしては「糖代謝異常」「巨大児」「妊娠中毒症」があります。

 

肥満による出産時の具体的なリスク

肥満女性が妊娠後や出産する際にかかえるリスクとして「妊娠中毒症」「妊娠高血圧」「妊娠糖尿病」「難産で帝王切開」「分娩時の出血量の増加」といった障害が非常に出やすいことが挙げられます。これらは最悪の場合、自分だけではなく赤ちゃんの命にかかわることもあるのです。

妊娠前の肥満もそうですが、妊娠後の体重増加にも注意が必要です。産婦人科では検診の度に毎回体重を測定するのですが、そのことがいかに体重管理が重要であるかを物語っていると言えるでしょう。

 

肥満による産後の具体的なリスク

肥満が引き起こす産後のリスクとしては「感染症の合弁」「月経の遅延」「肺塞栓症」などがあります。

 

これらのように、肥満が妊娠に関して多大な悪影響を及ぼすことが分かってもらえたかと思いますが、もちろん何も問題なく出産できる場合もあります。

しかしこれだけのリスクがあることが分かっているわけですから、少しでも適正体重に近づけ、リスクを抑える努力をすることが大切だと思います。