パーコール法

パーコール法とは?どんなリスクがあるの?産み分けや人工授精などについて調べていると耳にする「パーコール法」の解説とそのデメリットなどについて説明します。

 

男女産み分け法「パーコール法」とは?

「パーコール法」とは、男女産み分けのために人工授精する際に精子を分離させる方法です。受精させる前の精子を、高速遠心分離機にかけて、染色体ごとに分離した状態にし、その一方のみを受精させるのです。

パーコール法では、男性から摂取した精子を6ml試験管に入れます。その精液を入れた試験管を「パーコール」という液を入れ、撹拌させてから高速遠心分離機にかけます。

そうすると、上澄と精子に分離した状態になりますので、まずその上澄を除去します。その後に精子洗浄液を3ml追加して、再混濁させます。さらに高速遠心分離機にかけることを3回繰り返すと、さらに上澄と精子に分離した状態になります。そこで最後にもう一度上澄を除去すると、かなり濃度の濃い精子が凝縮された精液になるのです。

この濃度の高い精液を人工授精に使うことにより、従来の人工授精よりも成功率の高い人工授精が可能になりました。

 

では、なぜ分離させた精子を受精させると男女の産み分けが可能になるのか? それは、精子の持つ染色体が持つ特徴に秘密があります。

 

性別は精子の「染色体」で決まっている

男女の性別が決まる瞬間はいつなのか?みなさんはご存知ですか?

それは受精卵ができる前、つまりどの精子が卵子に入れるかが決まった時点なのです。 卵子に精子が飛び込んで受精するわけですが、実は飛び込んだ精子がどちらの染色体を持つかで、もう性別は決まっているのです。

産み分けのしくみ

飛び込んだ精子が「X染色体」を持つ精子であればその受精卵は女の子になります。反対に飛び込んだ精子が「Y染色体」を持つ精子であれば、その受精卵は男の子になります。

このように、産み分けをするためには受精卵ができる前の精子に働きかける必要があるのです。

 

パーコール法で産み分けが成立するしくみ

パーコール法とは、人工授精の際に用いられる方法のひとつです。 その目的は、男女の性別産み分けをすることです。人工授精の際にどのようにして男女産み分けを行うのでしょうか? まずは人工授精について簡単におさらいしておきましょう。

 

そもそも「人工授精」とは?

人工授精とは、不妊治療のために用いられるものですね。不妊治療は、精子・卵子の老化などが原因により、また性行為症害などで妊娠が不可能な場合に用いられます。 その不妊治療の中でも「人工授精」とは、人工的に精子を子宮内に送り込むことで妊娠の確率を上げる方法です。不妊治療専門の病院で、医師の指導のもとに行われるものです。

卵子や精子の問題だけではなく女性の膣、子宮頸管に問題があっても妊娠は不可能なのですが、人工授精ならばそれらの問題を抱えた人でも妊娠が可能になります。  高齢出産などのリスクがある方でも妊娠が可能になる方法として、いまや世間に浸透していますね。

 

受精前の精子を分ける「パーコール法」

人工授精時に、受精前の精子の染色体を分けることが男女の産み分けにつながるのでは、と発見されたのが「パーコール法」です。精子を遠心分離機にかけると、重さの違う「X染色体」と「Y染色体」はふたつに分離します。 分離した後に、女の子が欲しいならば「X染色体」の精子を、男の子が欲しいならば「Y染色体」の精子を、卵子と受精させるわけです。

これにより、高い確率で男女の産み分けができると言われています。

 

事前に「メリット」「デメリット」をチェック!

パーコール法にはメリットもありますがデメリットもあります。本当にパーコール法で産み分けにチャレンジするのか、事前にパートナーとよく相談して決めましょう。

 

パーコール法のメリットとは?

まず、メリットとして人工授精を考えている方には挑戦しやすい産み分け方法であると言えます。男女の産み分けは、産み分けゼリーや薬剤等により子宮内を酸性かアルカリ性にすることによって、どちらかの精子を活発にするという方法が主流です。子宮内で精子の動きを抑制するか活発にするという考え方なので、自然受精の方向きなのです。

自然受精ではなく人工授精による妊娠を考えている場合、これらの産み分け方法にはチャレンジできません。

 

パーコール法のデメリットとは?

パーコール法は、成功確率が100%ではありません。理由として、高速遠心分離機にかけるとはいえ、その分離は100%ではないのです。そしてパーコール法は、普通の人工授精よりも妊娠確率が低くなってしまいます。それは単純に、子宮に送り込まれる精子の量が半分になってしまうからです。

赤ちゃんを長く待ち望んでいる方の場合、パーコール法はその期待をさらに先延ばしさせてしまう可能性もあるのです。

さらに費用面の負担もあります。パーコール法は一般的に5万円程度と言われています。費用面での負担、さらに女性側の精神的な負担、またそれに比べて成功率が100%でないことを考えると、よく考慮したうえで決定したほうが良い方法であるのは明らかです。

 

今回ご紹介した「パーコール法」ですが、実は成功確率があまり高くなく、行っている産婦人科も少ないため、よく検討してから実践することをおすすめします。 今は産み分けゼリーなどの手軽な産み分け方法もあるので、パートナーとよく話し合った上で、産み分けにチャレンジしてみて下さいね。